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【憧れブランド衝動買い】欲しいものに出会うタイミングって予測不能!

人はなぜ衝動買いしてしまうのか?
すっかり秋も深まりましたね。
今年は思った以上に秋が早く到来でした。

それもあってか、9月10月はファッション全般で売上が伸びてるとか。

そりゃそうですね。なんか寒くなるとうずうずしてくる!
どんなコーディネイトでこの秋を乗り越えようか?
どんなコートを今年は買おうかな? と。

うちに帰って、クローゼットの秋冬物をひっくり返しても、なんかピンとこない。何が違うのか? すっかりさっぱりわからないけど、なんか新しいものが欲しいのよ!

今年はそんな気持ちがいつもに増して強い、消費家クロシマ。
今年は買うぞーっ!

そして、秋雨がしと降るある夕方。
夜のちょっとしたパーティのために髪の毛を結わえてもらいに、表参道の美容院へ。

お任せで私のご担当、キムトさんにお願いしている間、普段めっきり読まなくなった雑誌をめくる。

と、目に飛び込んできたのは「女心をくすぐるフランボワーズピンク」という見出しと共に紹介されていた、イヴ・サンローランのチョーカー。

「たしかに女心をくすぐる…」

そんなことを思っているうちに髪も出来上がり、そして次の場所への移動を考え、時計をふっと見た。

ん? 次の仕事の待ち合わせまであと1時間もまだ余裕である。

そしてここは表参道。
ということで、消費家の足はおのずとこのチョーカーの販売元、そうサンローランのブティックへと(知らぬまに)向かっていたのだった。

コスチュームジュエリーとはいえ、お値段は45,000円。
しかし、雑誌に出ているものはだいたい未入荷ってことが多い。

ま、こんなことがないとなかなか敷居が高いハイエンドのブティック。

とりあえずいい機会だから偵察しよーっと。

そんな気持ちでエントランスをくぐると(もちろんですが)ドアマン付き。

ドアマン:「お客様どちらへ?」
クロシマ:「あ、レディスはどちらかしら?」
ドアマン:「お二階でございます」

エレベータを勧められたが、階段で。
エレベータに乗せられちゃうとなんか、買わないと帰れない気がする。
慣れっこぶって入ってはみたものの、やっぱりなんか気後れするなーとかしこまる。

そそくさと二階へ。

そこにはもちろん素敵なお姉さんが私を待ち構えていた。

店員:「お客様何かお探しですか?」(怖気付いてきた私は即座に)
クロシマ:「チョーカーが欲しいんです」(どーせ、きっと未入荷だよー → 心の声)
店員:「チョーカーですね、チョーカーはこちらに」
と、店の真ん中のショーケースに通される。

そこに、あったのです。

私の欲しかった写真通りのものが!(今考えるとあたりまえだが)

くくぅ、こういう時はあると嬉しいんだけれど、無かったら無いで諦めもつくのにね、という相反する気持ちが心を揺さぶるものなのだ。

でもあったからには“武士は食わねど高楊枝”。
試さないわけにはいかぬ。

クロシマ:「あ、これです、これつけてみていいですか?」
店員:「もちろんです」

にっこり笑ったお姉さんは改めて私と向き合い、まずは白い手袋をはめ、そして静かにスライドドアを開けて私に差し出すのだった、チョーカーを。

おもむろに首に合わせるクロシマ。

クロシマ:「あれ?」

欲しかったフランボワーズ、カラーは素敵なのだが、スワロフスキーでできたヘッドが少しなんか似合わない感じがする。
本当にうっすらなのだが、ちょっとカジュアルすぎるのかなぁ?

クロシマ:「他にもあったりします?」

ダメもとでお姉さんにお伺いする。

すると、デザイン違いがあると言う。

店員:「こちらです」

同じチョーカーで、こちらは黒。
そしてヘッドはスワロではなく、ラッカー(塗装)だった。

デザイン違うけど、ゴールド系だし、可愛いいかも!

また、おもむろに首に合わせてみると。

クロシマ:「ん? かわいい!」

やっぱりこっちの方が肌の色や他のアクセサリーとの相性が良い気がする。
とはいえ、欲しかったのはあっち。

ちょっと悩んだクロシマ。

思わず鏡から目を離し、後ろにいたお姉さんの顔を振り見た。
その時にミラクルは起きたのだった。

お姉さんは私の目をみつめ、確信的な笑みを浮かべ言い放った。

店員:「こちらの方がお似合いです!」

買うかどうか、も迷っていたはずのクロシマの心は決まった。

クロシマ:「これをいただきます!」

ものを買うのは案外難しい。
そりゃそうだ。お金には限りがある。

欲しいもの、似合うものを的確にお値段と相談しながら判別するのは、結構な作業なのだ。

そんな時の販売スタッフは迷える子羊をしっかりと納屋まで導く、月夜のアカリのようなものだ。

こうこうとした満月が笑みを浮かべて羊飼いと羊を手招いてくれるような、

そんな絵が浮かぶような、はっきりとしたその言葉にすっかり魅了されて、私の気持ちは固まった。

素敵なものに出会わせてくれてありがとう!
そんな気持ちになる潔い接客だった。

買ってもいいかもって気持ちをあと一押ししてくれるのはやっぱり、こういう信頼できる一言。

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